棺を蓋いて事定まる。
2016年3月2日
ひつぎをおおいて事定まる。その人の真の姿や価値は,死んで初めて正しく判断されるということでございますが、長年葬儀に携わっていると、切実にこの言葉が響いてきます。
御棺のふたを閉めるその時ご遺族には形容できない気持ちが、その一瞬ともいえる時に濃縮されていることと思います。感謝を込められたり、愛惜の念に引かれたりとそんな瞬間です。私もいつかそう思う時、そう思われる時が来るのかな?なんて思うことがあります。
火葬炉の扉が閉まっていくのを見るたびに、それを見守る遺族の背中を見るたびに、棺を蓋い手て事定まるという言葉が響いてきます。